光の波動論について

    

私は光学系の出身ですから、光ファイバーとは「屈折率の差から生じる全反射で光を効率よく遠方に伝達するものだ」と教わっておりましたが、ある酒の席で小池先生から「光は波動なのだから(光ファイバー内部に)屈折率分布を与え、波形をそのまま伝達すれば広帯域伝送が容易となる。しかもプラスチックだとガラスより格段に安い。云々」と言われた時につい納得してしまったものです。どうも光を学んでいると光の粒子説と波動説とが都合の良いように使い分けられていて、一方の理論で辻褄が合わなくなると他方の理論が顔を出してくるというパターンが見られますが、これもその類かと思われます。